人は、常に求めていないと生きて行けないので、自分が手に入れたいモノを無意識に求めてしまいます。ビジネスにおいても売上がなければ経営が成り立たない為、売上が落ちれば、「どうすれば、売上を上げる事が出来るか？」と考え、売上を確保する事ばかり思案してしまうでしょう。
しかし、自然界のルールでは、与える事を怠り、求めてばかりいると多くを失う、という仕組みがあります。自社の事業が、社会に貢献していなければ、売上を確保することが困難になるという事です。従って、売上を確保するためには、自社の事業で社会に貢献すれば良いのです。
私が関わっている会社で、売上が低迷して困っている場合は、まずは、お客様の為にできる事を一つひとつこなして行きます。実際に行動した結果もしっかり検証し、実際にお客様の満足度が上がれば、確実に売上がアップします。当たり前の事なのですが、売上を確保する事ばかりに思案し、当たり前のことが出来なくなってしまう為に売上が低迷してしまうのです。過去に、ちょっとした事で、売上がアップする場合も多々ありました。
自然界は、私たちに利他的な心を育ませようとしています。従って、自社の利益よりお客様の利益を優先して会社を運営すれば良いのです。また、人の心の成長度合いによって、出来事が移り変わるので、一度、売上低迷を打開させた手法は、二度目は通用しなくなります。また、私の経験上、資金難を乗り越えて順調に進み利益が増してくると経営に胡坐をかき、利他的な思いを忘れてしまう経営者がとても多いです。その結果、以前より大きな資金難に陥る事になるのでご注意ください。