理念やめるスタッフ

27,新たに「企業理念」を定め、その方向に進むと、退職するスタッフがでます。

企業理念のないまま会社の経営を進める場合、ほとんどの会社が「儲ける為」に経営します。稼ぐ事を目的とし、利益追求のみの会社になります。どんな会社も社会に貢献しなければ経営が成り立たなくなるため、新たに社会貢献を目的とする「企業理念」を掲げ、その方向に経営を進めると、退職する従業員が続出する事があります。

今まで、「稼ぐ為」だけに会社を経営していれば、従業員も「稼ぐ事」を主とした人が集まります。もっと言えば、社長が会社の利益しか考えていなければ、従業員も自分の損得でしか考えない人が集まります。そんな集まりの会社の中で、いきなり社会貢献を目指せば、その方向性に納得できない従業員が表れてもおかしくないでしょう。自己の利益のみしか考えていない従業員からすれば、社会貢献を目指す業務は苦痛でしかないのです。また、社会貢献などきれい事にしか思えない人もいるでしょう。

社会貢献への方向に進みたくない人を無理に退職を引き留める必要はありません。同じ方向に進みたくない人が一人でもいると、社内のチームワークが乱れるからです。「海」に向かっているバスの中で、「山」にいきたいと言われても、困ってしまうのと同じです。

経営者の気持ちの中で、理念より利益を優先していると、いきなり多数の従業員に辞められて困る事もあるでしょう。しかし、業務に支障が出たとしても、企業理念に従える新たな従業員を雇用した方が得策です。なぜならば、社会に貢献できなければ、会社の利益を確保できないからです。