縁

16,自然界には「出会い」や「出来事」を創り出す「縁」の仕組みがあります。

目前の出来事は、自分自身の持つエネルギーが引き起こしており、そのエネルギーは、自己の経験の蓄積によって創り出されます。人の言動には、必ず動機があるので、自分が今まで、何を思いながら言動を繰り返したか?が、自己のエネルギーを創り出します。そして、このエネルギーが様々な「縁」を創り出し、「出会い」や「出来事」という目前の現実を引き起こしているのです。


よく言われているのが「因果応報」とか「引き寄せの法則」で、これは、良い事をすれば、自分に良い事が起きる、という考え方で、これも「縁」の仕組みの一つです。普段から悪態をついていれば、同じような人との出会いが増え、他人から嫌な事を言われる事が増えるでしょう。他人に尽くす事を増やせば自分が困った時、他人から助けられる事が増えます。ただ、自然界は私たちの心の成長を促しているので、「引き寄せの法則」を実践する動機によって結果は異なります。また、相手の為にと思って、行動しても善意の押し付けになってしまえば、逆効果になるでしょう。相手を理解しようとしないという事は、利己的な動機での行動だからです。

 

この「縁」の仕組みは、「因果応報」や「引き寄せの法則」と全く別の法則があります。人は、人生の中で段階を踏んで心を成長させており、人それぞれ心の成長過程で、越えなければならない「課題」があります。「若気の至り」という言葉がありますが、これも心の成長の段階の一つです。自然界では、人それぞれの「課題」によっても、それぞれの「縁」を生み出し「出会い」や「出来事」を引き起こします。「課題」を乗り越える事が、心の成長につながるからです。
 

自分が乗り越えなければならない「課題」とは、自分自身の至らない部分であり、自己改善しなければならない所です。「因果応報」や「引き寄せの法則」より、自分自身に強い影響を与えます。何度も似たような嫌な出来事が続くのは、その為です。