人は、常にエネルギーを放ち、そのエネルギーは人それぞれの経験値によって異なります。また、そのエネルギーが様々な「縁」を生み出し出来事を引き起こしています。そのエネルギーは主に、感情や思いなど自己の心が創り出しています。また、自己の心が成長すれば、自分が生み出すエネルギーが変わり、目前の出来事も変わります。私たち日本人が昔から「心を磨く」ように言われているのは、自然界にそんな仕組みがある事を知っていたからでしょう。
私たちは、「利己的な心」を植え付けられて生まれてきます。幼い子供のうちは、自分の思い通りにしたいという思いだけで過ごします。時を重ね、自分以外の人たちと接する中で、他人を思いやる「利他的な心」が芽生えます。心の成長とは、この「利他的な心」を大きく成長させる事です。
心の成長には段階があり、その段階により出来事が大きく異なります。同じ行動をしても、心の成長の段階によって、その結果が大きく違ってくるのです。人それぞれ、今学ばなければいけない課題があり、それに気づかせるような出来事が起きます。ただ我欲を満たそうとしているとなかなか気づく事ができず、苦難という形で自然界からメッセージが届きます。それを一つ一つ乗り越える事で自らの心が成長して行き、自分が今いるステージが移り変わって行きます。物事の見え方感じ方が大きく変わるのを体験できると思います。
そのような体験を全くした事がない方は、心が成長していない事になるので、色々と苦難に直面するでしょう。そこから脱する為に「徳を積む」事をお勧めします。利他的な言動を繰り返せば、誰でも心が成長するのが自然界のルールです。