「感謝する事」は、簡単な事ではないと私はそう思っています。なぜならば、どんな人も利己的な思考を植え付けられて生まれてくるからです。「自分さえ良ければいい」これが、人間の本質なのです。
自分が困っている時に、誰かに助けられると、殆どの人が「感謝」するでしょう。そして、自分を助けてくれた人の為に役に立ちたい!と、そんな気持ちになるでしょう。すなわち、心深く感謝すると「尽くしたい」という気持ちが生まれます。これが「感謝する」という事です。
多くの人が、「ありがとう」という言葉を普段から使い、それなりに感謝しながら過ごしているとそう思っているでしょう。私は、この世の中は、感謝すべき出来事しか起こっていないと、そう思っています。しかし、出来事のすべてに感謝できないのは、普段の生活の中で、多くを与えられ自分が生きている事を理解せず、その為、目前の出来事に対し、学ぶ姿勢でいる事を忘れ、自らの心の成長が伴っていないからだでしょう。逆を言えば、自分が周りから多くを与えられながら生きている事を自覚すれば、普段から「感謝」するようになり、同時に目前の出来事から多くを学び、自らの心が成長できるという事になります。
心から「感謝」する事が出来れば、多くの人に尽くしたくなり、また世の中に貢献したくなります。そして、そんな生き方が、自分自身を幸せにしてくれるのが、この世界の仕組みなのです。
「感謝」出来るようになると、その「感謝」の思いはエネルギー化し、自らの肉体から放出され、目前の現実に影響を与えるので、自身に起きる出来事が、どんどん好転して行きます。また、快楽ではなく充実感、満足感を得られるようになり、人生が今まで以上に豊かになるでしょう。