与える

8,「得る」ためには、「与える」必要があります。

私たちは、利己的な我欲を満たそうとするように、創られて生まれてきます。しかし、この自然界は、利己的な我欲を満たそうとすると、様々な苦悩に直面するように創られています。それは、私たちが「利他的な心」を育むために、必要不可欠な仕組みなのです。従って、逆に利他的な思いで過ごしているだけで、毎日の生活が豊かになる事になります。

しかし、人間はどうしても「快楽」を求めてしまう。そう創られているからです。己の「快楽」のみを求めて過ごしていれば、苦悩に直面する事になりますが、「利他的な行動」を心掛けながら過ごす事で、バランスの良い生活を送る事が出るでしょう。

また、多くを求めるのであれば、多くを周りに与える必要があります。大金を手に入れたいのであれば、多くを社会に与えればいいだけなのです。しかし「与える事」は、簡単な事ではありません。「与える」為には、自分以外を深く理解する必要があるからです。善意の押し付けになってしまえば、逆に相手に迷惑をかけてしまう事になります。

 

自分が死ぬまでに求め続け集めたものは、自分が死んだときに失われてしまいます。しかし、自分が死ぬまでに周りに与え続けたものは、自分が死んだ後も残り続けるものでしょう。自分自身の人生の中で、自分以外に何を与えられるか?たったこれだけの事を考えながら、毎日を過ごし、そして少しずつでも行動するだけで、自分の人生が豊かになる世界で、私たちは日々生活しているのです。

 

何を求めてもうまく行かないのであれば、今まで自分が周りにどれだけ与えたか?を振り返ってください。何も与えていなければ、何一つ得ることが出来ないのが自然界のルールなのです。