企業理念

2,会社には、企業理念が必要不可欠です。

 

人の心は、エネルギーを生み出し、そのエネルギーが様々な「縁」をつくります。同じ行動を取ったとしても、その時々の自らの言動の動機によって結果が異なります。会社も同じで、何の為に会社を経営しているのか?その動機によって、会社の経営状態は、とても大きく違ってくるのです。

私たちは、利他的な心を育むために生まれているので、利己的な動機で会社を経営すると、なかなか上手く行きません。利己的な動機でも、それが社会に必要とされる内容であれば、問題ありませんが、そうでなけれ経営難に陥ってしまうのです。その為、会社の存在意義、経営目的をしっかりと考え、その方向へと経営すべきでしょう。

例えば、ただお金を稼ぎたいという理由で会社を経営したとします。これは、利己的な動機の為、その会社で働くスタッフも同じように自分の為だけに働くスタッフが集まります。自分の立場ばかりを主張するスタッフばかりが集まれば、人間関係がぎくしゃくした会社になってしまいます。

逆に、社会に貢献するという利他的な理念を掲げ、その方向にしっかり会社を運営することが出来れば、その会社には、利他的な思いを抱いたスタッフが集まり、スタッフ同士も常に助け合うようになる為、会社の業務がスムーズになり業績の良い会社を経営する事ができるでしょう。

ただ、往々にして、企業理念を掲げているだけで、その目的通りに経営出来ない経営者の方が、とても多くいます。恐らくは、聞こえの良い言葉だけを並べて満足しているからでしょう。それでは、会社の方向性が曖昧になり、そこで働くスタッフにも迷いが生じます。理念では社会貢献を掲げているのに実態はただの金儲け業務のみでは、そこで働くスタッフはどうして良いのか?全くなります。企業理念は、会社の指針なので、しっかりとそこに向かう経営をしなければなりません。