尊敬

19,上司は、部下から「尊敬」される人である必要があります。

上司は、従順な部下を求めてしまいがちなので、言う事をきかない部下に嫌気がさし、うんざりしたりします。時には頭ごなしに?りつけたりする事もあるでしょう。言う事をきかない部下の立場からすれば、言う事をきかない理由があるはずですですし、もっと部下を理解する事で、その問題が解決するかもしれません。

自分が働く職場を思い浮かべると、やはり自分が尊敬できる上司の元で部下として働きたいと思うでしょう。誰しも尊敬できない上司の元で働きたくないものです。即ち、上司という立場で業務を遂行する場合、常に部下から尊敬される人でなければなりません。

一言で「尊敬できる人」と言っでも、人それぞれ価値観が異なるので人それぞれかもしれません。

また、この話をすると「尊敬できる人がいないので、よく解らない」と言われる事がありますが、尊敬できる人がいないのは、利己的な思いが強すぎると考えると良いでしょう。利己的な思考の強い人は、常に損得勘定で行動し自分にメリットのある事しか興味がない為、自分の視野が狭くなってしまいます。他人より自分という思いが強く、自分が一番という気持ちで過ごしているので、他人を理解するという経験が少なくなってしまうのです。要するに、他人をよく知らないので、尊敬できる人もいないのです。面接などで「尊敬できる人は?」と質問されるのは、利己的な思考が強いか?否か?を確認する旨もあります。

参考までに一般的な感覚で、尊敬できる上司、出来ない上司を軽く書き出してみました。

【尊敬できる上司】
①決断力、行動力のある人
②自分のミスを素直に認め謝罪出来る人
③他人の悪口をうまく処理する人
④感情に振り回されない人
⑤責任感のある人
⑥向上心があり常に努力している人
⑦部下への叱り方が上手い人
⑧部下一人ひとりを良く理解している人
⑨部下の話をしっかり聞く人
⑩情報や話の引き出しが多い人
⑪余裕があるように感じる人
⑫安心感がある人
⑬明るく仕事が出来る人
⑭嫌な仕事から逃げない人
⑮何事にも前向きな人


【尊敬できない上司】
①時間にルーズな人
②言い訳が多い人
③言動が一致しない人
④自分の間違いを認められない人
⑤すぐに感情的になる人
⑥人によって態度が変わる人
⑦他人の悪口が多い人
⑧気分で仕事をする人
⑨言動に一貫性がない
⑩上から目線で威圧的な人
⑪嫌な仕事から逃げる人
⑫無責任な言動をする人
⑬不誠実な人
⑭否定批判が多い人
⑮嘘や誤魔化しが多い人
 

人は誰しも、周りに認められたい、受け入れてもらいたい、という承認欲求を植え付けられているので、まずは部下の幸せを願い、今以上に部下に対して理解を深めると良いでしょう。それだけでもチームワークが向上すると思います。