思い通り

17,「自分の思い通りにしたい」という思いが強すぎると、部下が育たなくなります。

会社で部下を持つ役職者は、会社から常に結果を求められており、責任が付きまといます。その為、部下を教育する事も業務の一環となり、ミスの多い部下には、どうしても厳しく接してしまうでしょう。「言うとおりに出来ない」という事に対して苛立ちを感じてしまうのです。

「自分の思い通りにしたい」という思いが強ければ強いほど、部下のミスが気になります。同時に苛立ちも増える事になるでしょう。また、その強い思いのせいで「結果」ばかりに目が行くようになり、「部下」に目が行き届かなくなるでしょう。その為に、部下のミスも増えてしまい悪循環が生まれます。「部下の教育」という業務が滞ってしまうのです。また、常にイライラしている上司の元で働きたい人はいないので、部下は、その上司に反発するようになり、チームとしての士気が下がって行きます。

自然界は、何でも自分の思い通りにならないように創られてます。自己の心の成長の為にそれが必要だからです。従って、部下のミスや自分の思い通りにならない事は、常に自己の心の成長に繋がっています。なぜ?その部下は、ミスを繰り返すのか?部下の成長の為に自分は何をすべきか?と考え、寄り添う気持ちで行動し接すると、案外うまく行くものです。自分の思い通りにならない出来事に直面した時は、自分自身に足らないものがある時なので、それを見つける事に尽力しましょう。