私たちの社会では、人を騙す人は悪い人という判断をし罰せられます。しかし、私たちに心の成長を促す自然界では、そのようなルールはありません。なんでも信じる素直な人が騙されやすいなどと言いますが、「他人を疑う人は悪い人」→「良い人と思われたい」と言う「欲」が強いからとも言えます。
人と人との関りには「縁」があります。この「縁」は自分自身のエネルギーにより作られており、私たちは他人との関わりの中で自己の心を成長させることが出来ます。自己のエネルギーは、自分自身の経験により作られ、その経験値は、自己の価値観が判断した行動の結果であり、その価値観は、自己の感情が創り出しています。
自分自身が何を求めているか?により自身の言動は決まってくるのです。
自分自身に不平不満、否定批判や怒りなどの負の感情が多ければ、それらのエネルギーは血肉に刻まれ、自らの肉体から常時放出する事になります。そして、そのエネルギーが他人との出会いという「縁」を作ります。他人を騙すような人と「縁」が出来るのもその為です。
人は、何でも自分の思い通りにしたいという欲望を抱いています。しかし、自分と他人とは価値観が異なる為、集団生活をしている以上、どうしても自分の思い通りにならない事が起きてしまいます。従って、自己と異なる他人の価値観を認め、受け止める事ができなければ、負の感情を抱いてしまうでしょう。そして、強欲であればあるほど、負の感情が多くなります。即ち、強欲であればあるほど他人を不快にさせる事になります。
そして、他人を不快にさせる人との「縁」が生まれるので、他人を騙す人との「縁」が出来ます。そして、その相手に騙される事になるのです。