人は、目前の出来事をどう受け止め、どう判断するかは、人によって異なりますが、「利己的」な我欲が強いと無意識に自分にメリットがあるか?否か?で解釈してしまいます。そして、メリットのない物事には興味を示さず、また、デメリットだと感じる物事は「悪」とし排除しようとします。普段の生活の中で、自分主体で物事を捉え、自分の価値観と共感できる人とは、仲良くし、そうでない人とは距離を取ります。様々な情報収集も自分が興味があるモノしかしなくなります。常に、狭い視野で過ごす事となり、物事を理解する知識や経験が乏しい為、嫌だと感じる出来事が増え続けます。
逆に「利他的」な思いが大きい人は、常に自分以外の立場で物事を受け止め、判断する為、多くの人の価値観を共有します。自分にとって利益にならない事にも興味を示し、ありとあらゆる情報を収集したくなり、また、その情報に基づいて行動もします。その為、物事を見る視野が広くなり、理解力も高まり、嫌だと感じる出来事な無くなって行きます。
「利己的」な人は、他人の価値観には興味を抱かず、自分にメリットがある事とのみの知識と経験しかしない為、経験値も乏しく、心の成長も止まったままになります。その為、周りから信頼される事もなく、虐めにあったり、孤立したりします。
「利他的」な人は、常に他人の価値観を共有しようとするので、知識と経験の量に増え続けます。経験値が高い分、目の前の問題を解決する能力も高くなる為、苦難も減ります。また、常に自分以外の人たちの事を考えているので、周りから信頼されるようになり、その信頼が、自分にとって大きな力となり、人生に大きな影響を与える事になるでしょう。