「寄り添う心」

13,意見が異なって平行線の時は、「寄り添う心」が必要です。

どんな人も他人とは価値観が異なります。その為、言い合いになったり、論争にになたりと、いつまで経っても話が傾向線で結論を出せない事もあるでしょう。それは、求めているモノがお互い異なっているからです。また、いくら他人の価値観を理解しようとしても、価値観が経験に基づいて培われている為、同じ経験をしていない限り100%理解する事は出来ません。しかし、理解できなくても、理解しようと相手に寄り添う事はできます。この相手に「寄り添う心」が、目前の現実に大きな影響を与えているのです。人は誰しも、相手に認めて欲し、受け入れて欲しい、という欲求があります。その為、相手に寄り添おうとする思いは、とても伝わりやすく、相手に聞く耳を持たせます。

また、相手に寄り添うためには、まず相手を知ろうとする努力が必要です。

①相手が求めているモノを知る
意見がいつまで経っても平行線の場合は、相手が求めているモノと自分が求めているモノが異なっている場合がとても多いのですが、求めているモノを手に入れる為に、事実と違った事を言葉にする場合もあります。その場合、言葉だけを受け止めて意見を出し合っていると、いつまでも意見がまとまらないのは当然でしょう。

②言動の動機を知る
相手が求めているモノが何なのか?がよく解らない場合は、相手の言動の動機を探って行くと見つかります。なぜならば、どんな言動にも目的があるからです。その目的が、自分の求めているモノに結びつきます。また、自分自身の言動の動機にも注目すると良いでしょう。自分が何を求めているのか?を知る事で、相手とすれ違っている所を見つけられる事もあります。目前の現実は、「人の思い」が創り出しているので、「言動の動機」が創り出いると言っても過言ではないでしょう。

③我欲を知る
我欲が強い強欲な人は、視野がとても狭くなります。自分を満たす為の情報しか得ようせず、自分に不利な情報は排除するか、有利になるような解釈に変えて記憶してしまうからです。限られた少しの情報、捻じ曲げられた情報の中で物事を判断しているのです。その為、相手との会話が嚙み合わなくなります。敵意帰属バイアスが影響していたり、精神病を患っている人に多い傾向ですが、この場合は、初めから話が噛み合わないのですぐに分かるでしょう。このケースも「寄り添う心」が有効に働きます。なぜならば、相手は「自分を認めて欲しい」「受け入れて欲しい」という欲求が強いからです。